第10回: クリスマスの約束

xmas 12月に入ると街中がクリスマス一色になります。あちこちにツリーやサンタが飾られイルミネーションで彩られ、なんとなく華やいだ気分になります。
 クリスマスは本来宗教的な行事ですが、その原点は北ヨーロッパのケルト人からはじまっています。ケルト人はヨーロッパの先住民族ですが、彼らの暮らしの中から生まれた自然信仰やそれにまつわる様々な決り事が後に宗教と結びついたと考えられています。
 クリスマスには6つの約束事があります。まず1つ目が赤い物です。ケルト人がお祝いの時にかぶった帽子やベルトサッシの色で、後にキリスト教と結びつき血を表すこととなります。2つ目は緑の物、森の中に冬になっても枯れない木を見つけ特別な生命力が宿ると考えたケルト人は、やがてそれを家の中に飾るようになります。常緑樹のクリスマスツリーで永遠の生命の象徴となります。3つ目は鳥です。繁栄を意味し、4つ目の枯れ枝はキリストの茨の冠を表します。5つ目は香りの物、キリストが誕生した時、一つの星に導かれて、三人の王様が贈り物を持って行きます。贈り物の一つが香油と呼ばれる香りの物でした。
そのことからクリスマスにはシナモンやバニラなど様々な香りのクッキーやケーキを焼いたりするわけです。
6つ目はキャンドルです。人間は迷える子羊、道に迷わぬよう足元を照らす光です。
クリスマスにはパーティーやプレゼントの交換がよく行われます。そんな時に陶器の蓋物に手焼きのクッキーを入れてプレゼントしたり、フレグランスポットを贈るのも洒落ています。
 パーティーのテーブルでは、染付の大皿にチキンをのせ回りに常緑のモミの枝をあしらい、小さな姫リンゴを飾ってお祝いしましょう。
 この季節は大皿や取り皿が大活躍しそうですね。